- 2023年03月07日
- ちょっと上達
- 2023年02月09日
- うれしいお話
- 2022年01月07日
- 2022年のお正月
- 2021年12月26日
- クリスマス
- 2021年02月03日
- 節分パン
パンには様々な製法があります。
ここでは、ご家庭でも取り入れられる製法をご紹介します。
※なお、ここでご紹介するものはインスタントドライイーストを使用した製法になります。
全ての材料を一度に捏ねて、発酵・焼成させる方法です。
発酵時間が他の方法よりも短いため、粉の風味を感じやすいと言われています。
メリット | 全体の作業時間が短い 粉の風味を感じやすい |
---|---|
デメリット | 捏ね時間を長めにとる必要がある 他の方法に比べると日持ちしない |
生地の一部を捏ね、発酵させます。発酵が終わった生地に、残りの材料を加えて捏ね(本捏ね)、一次発酵・ベンチ・二次発酵・焼成まで行う方法です。
あらかじめ捏ねて発酵させる生地の分量は50%だったり、70%だったり、パンによって異なります。
中種法で作ると、やわらかく膨らみの良いパンになるので、食パンやカンパーニュなど、ボリュームを出したいパンに向いています。また、ストレート法よりパンが日持ちするメリットもあります。
いいことづくめの中種法ですが、何と言っても手間と時間がかかるということが欠点です。
メリット |
やわらかく、ボリュームのあるパンに仕上がる |
---|---|
デメリット |
時間がかかる |
フランスパンの材料(準強力粉・ドライイースト・塩・水)を軽く捏ねて発酵させ、使いやすい量に分割し、冷蔵(冷凍)保存したものを発酵種と呼びます。
発酵種法は、パンを作るときに発酵種を適量加え、通常通り捏ね・一次発酵・二次発酵・ベンチ・焼成まで行います。
中種法と同じように、発酵種もグルテンのつながりが良くなるため、ボリュームが良く、日持ちのするパンを作れます。
メリット | ボリュームのあるパンに仕上がる 日持ちする |
---|---|
デメリット | 時間がかかる |
中種法と発酵種法は広義では同じ手法です。あえて区別すると以下のような説明になります。
中種法は、生地の一部をあらかじめ発酵までしておきます。毎回この作業を行うとなると、やはり手間も時間もかかるので、中種を作り置きしたくなります。ところが、リッチなパンにはリッチなパンの材料で中種を作るため、リーン(シンプル)なパンを作りたい時にリッチな中種は使えません。
そこで、どんなパンでも使えるように、フランスパンのリーンな配合で作られたのが発酵種です。また、発酵種は一度冷蔵するので、ゆっくり発酵した芳醇な生地に仕上がります。
中種法 | 発酵種法 | |
---|---|---|
材料 | 本生地と同じ配合 | フランスパンと同じ配合 |
イーストの量 | 本生地と同じ割合 | 冷蔵発酵させるため少なめ |
メリット | やわらかくなる ボリュームが出る 日持ちする |
ボリュームが出る 日持ちする |
デメリット | 時間がかかる 保存しても、同じ配合のパンでしか使えない |
時間がかかる |
ストレート法に比べて、中種法や発酵種法は、生地の一部をあらかじめ発酵させるため、時間がかかります。
しかし、中種や発酵種と本生地の材料を捏ねると、ストレート法よりも短い時間で発酵します。つまり、その都度発酵種を作らない限りは、ストレート法より短時間でパンが焼きあがるということになります。